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江戸の驚くべき仕事猫のノミ取り

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江戸の驚くべき仕事猫のノミ取り

 江戸という時代は、まことに悪い時代であったに違いない。封建的で、階級的で、迷信的で、一つも取柄とりえはなかったようであるが、一方からはこんなのんきなのんびりした時代はなかったようでもある。ネコのノミをとっても一生楽に暮らせ、居候の名人になっても、一生楽に暮らせる世界は、今の世からは想像も及ばないことである。
 それが移り変って、月に三十円あればと歌った、啄木の生きていた明治の代となり、三万円もなければ、どうにも暮らせない今の世の中となったのである。
ここまで、明治初期の大衆小説作家野村胡堂の「江戸の昔を偲ぶという著作の冒頭部分の引用である、
まことに悪い時代であったと言いつつ、羨ましげで懐かしい、口ぶりだ。一方、驚くべきは、江戸仁お寛容性というのか多様性というのか、「猫のノミを撮って暮らしていた輩がいたとある。ソレが悪い時代で、三千円なくて、行きていけない、啄木の時代、自分はと言えば、啄木の十倍の三万円がなければ、暮らしていけないとぼやいている。大衆小説は、江戸時代の戯作本の流れをくむ、読み本田、今はすっかり廃れてしまったジャンルだが、本や小説としては、廃れたが、実は、未だに、この時代の読み本の人気は衰えず、銭形平次など、テレビドラマとして受け継がれてきたのだ、何時の時代からか、純文学などという高尚な文学に取って代わられて、廃れてしまっている。この時代の、読み本は、漫画や、テレビドラマに姿を変えたと言ってもいいのかもしれない。どうよ、江戸時代恐るべし。

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